体験と想像力

マーケティング小話

マーケターとして、最重要な2つの事柄は

体験と想像力、だと考えている。

「体験」は、百の情報に勝る。

二次情報だけでは辿り着くことができない、気づき・発見を獲得できる。

SNSをやったこともないマーケターは、SNSマーケティングを語ることはできない。

それは、至極当然の話である。

アメリカ、中国、欧州。海外に行ったことがあるヒトでなければ

分からないことは多いし、

比較してこそ日本の特殊性にも気づける。

「スーパーに買い出しに行ったら、毎回1万円は使っちゃうよ」と言う

マーケターには、一般の主婦の購買心理は分からない。

(世襲議員が、一般市民の生活を理解できないように)

だから、日常のあらゆる体験は、マーケターとしての手掛かりにできる。

家事も育児も、趣味も、

プライベートと切り分けずに、

あらゆる日常からビジネスの気づきを探すクセをつけることが大切だ。

極論、全てのビジネスはつなげて、結び付けて考えられるのだから。

『想像力』は、マーケターの発想・判断の土台となる。

あるマーケターは、

「マーケティング戦略をつくることは、

 推理小説を書くようなものだ」と口にしていた。

そして、こうも言っていた。

「日本のマーケターは、世界規模の、話のでかい

 長編推理小説を書けなくなっている。どれもこれも、身近な短編ばかりだ」

結局のところ、『消費者心理』と言っても

ひとりひとりの消費者の個人的な心理まで見通せるわけはない。

『企業戦略』と言っても、

ライバル企業の内情や判断のすべてが分かるわけはない。

想像すること。

観察し、推理・推測し、原因と結果のロジックを組み立てること。

マーケターができるのは、想像力を働かせて

自社と他社の戦略を考えて実行することだ。

だから

体験を増やす。

想像力を養う。

優れたマーケターになるためには、

優れたマーケターであり続けるためには、

この2点がずっと、欠かせない。

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