スポーツとビジネスは、似ているところがある。
練習を積んで本番に臨み、闘う点
必ずしも実力が100%勝敗を決めてくれず、「運と実力」の世界である点
失敗と挑戦を続けなければならない点
特に、テニスとビジネスはよく似ている。
どんなテニス選手も、史上最高の選手と言われるロジャー・フェデラーでさえ
試合の中ですべてのポイントを取ることは、ほぼあり得ない。
セットカウント3-0、ゲームカウント6-0でも
1ポイントも失わない試合というのは、まず考えられない。
完璧主義では、成り立たないスポーツだ。
ジョコビッチやナダルのような、王者と言われる選手でも
出場するすべての大会で優勝できるわけではない。
日本の錦織圭は、世界で4位まで昇りつめた
卓越した才能と努力を兼ね備えた奇跡的なテニス選手だが
大きな大会(グランドスラム、マスターズ1,000)での優勝経験は未だない。
オリンピックでは3位の銅メダルだった。
つまり、テニス選手は誰しもが、常に悔しい思いを胸に、挑戦と失敗の日々を続けている。

テニスのポイントは、スーパーショットも凡ミスも、1ポイントに変わりはない。
試合の流れを変えるポイントはあっても、1発逆転はありえない。
ビジネスパーソンも同じではないだろうか。
失敗を恐れてすぎていたら、試合には参加できないように
リスクを恐れすぎていたら、挑戦的なビジネスには取り組めない。
試合全体のマネジメントをするように
ビジネス全体のマネジメントを心掛け、トータルで勝利を収められるよう努める。
テニスのトップ50、トップ30の選手たちの差は、スキルよりもメンタルにある。
ビジネスパーソンの差も、突き詰めていけば、スキル以上にメンタルではないか。
一見、関係のない物事を関連付け、結び付けて考える習慣は
イノベーションを生むために有効であることが実証されている。
テニスとビジネス、スポーツとビジネスを結びつけ、
何らかのインプリケーションを得ること、勇気をもらうことはアリだろう。
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