人それぞれに、「ハードルの高いファッション」というのはあるだろう。
例えば、革ジャン。白パン。迷彩柄。
革ジャンの中でも、ダブルのライダースはハードルが高い代表格だろう。
バイカーやミュージシャン限定というイメージが強すぎる気がする。
白パン、そして上下白のセットアップやスーツというのも、難しい。
迷彩柄のアイテムを身に付けるのも、少し覚悟がいる。
「かっこいい!」(ただし、スタイルと顔のつくりが良いヒトに限る)
という評価のファッショ・アイテムは、結構多いはずだ。
そんななかでも、ひときわ高いハードルを誇っているのが
サングラスだろう。
これは、海外に仕事で行ったり、海外の友人と会う機会があるとつくづく思うのだが、
日本人は圧倒的にサングラスをかけない。
顔のつくりが良いかどうか、彫が深いかどうか、には関係ないと思う。
韓国人だって中国人だって、自然にサングラスをかけている。
日本人の中で、サングラスに対する偏ったイメージが根付いており、
ハードルを上げてしまっているのだろう。
海外旅行先で、旅行中限定の安いサングラスを買うならいざ知らず
日本で、サングラスをわざわざ作るのは、多くのヒトにとって相当にハードルが高い。
度入りならなおさらだ。
そう考えているところに、Instagramの広告で偶然出会ったのが、
PonMeganeという眼鏡屋だ。
日本メガネ業界は、韓国のビジネスモデルを輸入してきたZoffとJINSによって
1万円以下で安くメガネが買えるように一変した。
(それまで、メガネは2,3万するのが当たり前だった)
現在では、1万円以下の格安メガネ(Zoff、JINS)か、
5~10万のおしゃれメガネ(Oliver Goldsmithなどの海外ブランド)に
二極化しているように思える。
前者になれない眼鏡屋は、後者のセレクトショップになる道しかないが
そんななかで、PonMeganeのクリップオンサングラスのサービスは素晴らしい。
どのブランド、メーカーのメガネでも持ち込み可で
メガネに合ったクリップオン式のサングラスを
1万円台でオーダーメイドできる、というものだ。
これは、消費者がサングラスにチャレンジするハードルを下げる意味でも、
眼鏡屋としての差別化戦略としても、個人的には拍手を送りたい。
HPに載せられている制作事例の豊富さも、
サングラス初心者のハードルをググっと下げてくれる。
日本人にとって、サングラスは
芸能人が顔を隠すためにサングラスをかけているイメージと
欧米のハリウッド俳優がサングラスをかけて格好いいイメージが
どうしても強すぎるのだろう。
だから、「有名人気取りか」とか「日本人には似合わない」といった偏見が浸透している。
しかし、「サングラスをかけない」
これも日本の常識=世界の非常識のひとつと言ってもいいだろう。
イメージを変えられれば、サングラス市場は大きく開拓できる可能性を秘めている。
サングラスの他にも
キャッシュレス(⇔現金)、
ウォシュレット(⇔なし)、
iPhone(⇔サムスン,ファーウェイ)など
まだまだ、日本の常識=世界の非常識は沢山ある。
まずはこの夏、PonMeganeのクリップオンサングラスから
世界の常識にチャレンジしてみようかと思う。
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