『Mission:Impossible Fallout』:王道を突き進む

映画随想録

こちらも、ようやく最新作にキャッチアップ。

相変わらず、期待通りの一作でした。

「ハリウッド映画の、王道中の王道」

「The Hollywood Movie」

と言っていいでしょう。

相変わらず直球しか投げてこないな…と感心する出来栄えでした。

このスパイ・アクション・シリーズの何がすごいかと言えば、

それは「トム・クルーズ一本」で勝負し続けている点である。

(トム・クルーズは、このシリーズのプロデューサーも兼ねている)

主人公イーサン・ハントが人気キャラだが、

まぁほぼ、いつも通りの、トム本人のような役作り(イメージ)だし、

MCUのように

キャラクター・ビジネス、グッズ展開があるようなタイプではない。

007のように

有名女優とのロマンスが売りなわけでもない。

悪役に演技派を配置することは多いが、

女優含め、基本的にスーパー・スターはトム1人だ。

(ジェレミー・レナ―は最新作では不在だし、トムに比べれば格は1つ落ちる)

とにかく、

「トム・クルーズをいかに生かすか」

「新しいアクションをどうワクワク見せるか」

に専念しつづけてきた。

アクションを

異常なまでに、スタントではなく、

トム本人がやってしまう点も、特徴のひとつだろう。

バイク・チェイス、格闘はもちろんのこと

飛行機に張り付くシーンまで、眼球を守るコンタクトを装着して、

トム本人がやるクレイジーっぷりである。

CG、スタント分業が全盛の昨今、このトムのクレイジーさも

このシリーズの大きな魅力のひとつとなっている。

ストーリーのハラハラ感もあるが…

まぁ最後にはトムが解決してくれる安心感ありきで、

ザ・ハリウッド的展開と、トムを楽しむのが正解である。

そして、それで成功し続けてきた。

このシリーズは、一応1966年に始まったアメリカのドラマが原作にはなっているが

設定や一部のセリフくらいなもので、中身はほぼオリジナルと言っていい。

第1作『Mission:Impossible』(1996)/興収4.5億ドル

第2作『M:I 2』(2000)/5.4億ドル

第3作『M:I 3』(2006)/3.9億ドル

第4作『Mission:Impossible Ghost Protocol』(2011)/6.9億ドル

第5作『Mission:Impossible Rogue Nation』(2015)/6.7億ドル

そして最新作『Mission:Impossible Fallout』(2018)/7.9億ドル

最新作にして、シリーズ最高の興行収入を達成した。

御年57歳のトムは絶好調だ。

(次作、第7作ではトムは60歳か!?まさにインポッシブル…)

(『Top Gun: Maverick』が2020年6月に控えている)

ネタバレなしの感想列挙。

・アリババ・ピクチャーズが制作に入っている!

 (だから敵に強い中国人を配置したのかな)

・今回の車は、BMWがメイン

・2時間27分と長尺だが、テンポが良く、あまり気にならない

・スパイ・スキル、スパイ・ガジェットは今回は控えめ

・2人のヒロイン(年齢高め)とのバランスはほどよい

・アクションは、全編全開

・「おいおい、これもトム本人かよ」とワクワクして楽しめる

・野暮なことは言いっこなしで、「この映画は、こうじゃないと」と楽しもう

・期待以上ではないが、期待通りで、後悔はまずしない出来栄え

トム・クルーズは、「何を演じてもトム」とどんなに言われようが

突っ走って、スターであり続けている。

個人的には、「日本のトム」は、キムタクだと思っている。

「何を演じてもキムタク」、それでいいじゃないか、と。

ぜひキムタクにも、トム・ルートを歩んでいってもらいたい。

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