マーケティング・インサイトを持てるかどうか

マーケティング小話

少し前に、代々木公園で「沖縄祭り」のイベントがあった。

よくあるイベントで、沖縄音楽のライブや沖縄料理の出店が所狭しと並んでいた。

子供を連れて、祭りの空間を楽しんで、屋台で「アグー豚油そば」やポテト、

ソフトクリームを買って食べた。

よくある週末の1日である。

でも、マーケティング・インサイトを持ってみると、見え方はいかようにも変えられる、気がする。

※マーケティング・インサイト=ビジネスの本質を見抜く力

例えば、「イベント消費」「非日常消費」として考えてみれば

「財布のひもが緩む」の実例として、旅行やお土産といった観光がらみ、

ライブやグッズ販売などのエンタメがらみ、に結び付けられるはずだ。

手のひらサイズの、味もそこそこの油そばに、普段なら1,000円は出さない。

あるいは、「立地型サービス産業」として考えてもいい。

イベント会場という空間内で、どこに屋台を出せるかという

「立地」の重要性は何より大きい。

入り口付近、ライブステージ付近、客動線の付近に出せるかどうかは、生命線になる。

このことは、飲食店やサービス業、不動産業に広く当てはまることだろう。

マーケティングの基本である、「差別化」と「ニーズ」でも考えられる。

イベントには、「沖縄そば(ソーキそば)」の出店が無数にあった。

沖縄料理の定番だからだろう。

しかし、これでは差別化されていない。

だから、立地が良い屋台だけが集客できていた。

一方、奇をてらって、ケバブやチーズステーキの屋台もあった。

しかし、こちらは沖縄祭りに来た客層のニーズを考えられていない。

「沖縄料理」や「沖縄食材」を食べたいと思う大半のお客にとって的外れだ。

結果、ニーズを満たしつつ、差別化ができている

沖縄食材のおでんや、アグー豚油そばが人気を博していた。

これなどは、あらゆるマーケティングの教訓にできる。

写真(ビジュアル/デザイン)の重要性や、行列効果という観点もある。

こうしたイベントでは、遠くから見える写真がカギになる。

実際、アグー豚油そばの写真にはかなり惹きつけられた(実物はだいぶちがったが)

お弁当通販のビジネスは、どれだけ商品写真にお金をかけるかによって

初動が左右される(リピートは、味と配達時間次第)

行列は、味と人気のバロメーターになる。

消費者は、知らず知らずのうちに、行列を判断基準にしている。

だから、マクドナルドやアップルは新商品発売時には仕込み行列をかましている。

仕込み行列をつくっておくと、消費者を釣ることができるのだ。

行列、をクチコミに置き換えてもいい。

よくある休日からでも、いくらでもマーケティング的に考えることはできる。

大学講義のレポートの題材には持ってこいだろう。

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