ソニーは、2018年3月期に
売上8兆6,000億円、営業利益8,900億円で
過去最高の営業利益を達成した。
(2019年3月期は微減)
ただし、ソニーの最高益を導いたのは、家電事業ではない。
プレイステーション4をはじめとしたゲーム&ネットワークサービス事業
CMOSイメージセンサーに代表される半導体事業
生命保険・損害保険・銀行などの金融事業
この3分野がソニーの最高益を支えている。
好調のソニーだが、
同社社長の吉田憲一郎氏は
「テクノロジー企業としての危機感がある」と強調した。
その理由は、世界のライバルとの大きな格差にある。
ソニーがライバルとして位置付ける
韓国のサムスン電子の営業利益は、5兆円を超えている。
(2018年通期の営業利益は、6兆円を超えた)
(2019年は、国家間の経済制裁で、Samsungの半導体事業は大割れ中)
ソニーとサムスンの利益の桁は、一桁ちがっている。
ソニーが存在を意識しているというGAFAは、そのさらに上をいく。

SONYは、過去最高益を記録したのだから
以前のSONYと比べて、現在のSONYは強くなっている。
しかし、SAMSUNGと比べれば、まだまだ桁違いに弱い。
GAFAと比べれば、さらに弱いと言える。
(少なくとも、資金・評価額の観点では)
企業、ビジネス、プロダクトの
良い・悪い、凄い・凄くない、面白い・面白くない
すべては、相対評価しなければ判断はできない。
以前と比べてどうなのか
ライバルと比べてどうなのか
「比較してこそ」である。
これは、ヒトにも当てはまる。
以前の自分と比べて、
ライバルたちと比べて、
自分はどうなのか。
目をそらさずに、しっかり比較しておかなければいけない。
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