『Guardians of the Galaxy Vol.1&2』:傑作スペース・オペラ

映画随想録

やっぱり、映画は自分の目で確かめなければ分からない。

映画との相性は、体験してみなければ分からない。

食わず嫌いは、いけない。

もったいなさすぎる。

『GotG』は、そのことを最高に痛感させてくれた。

MCUシリーズの中でも、フォローを諦めていたものがいくつかあった。

そのひとつが、『Guardians of the Galaxy』

まず、知らないし、聞いたこともないタイトル(原作は、北米でも無名だった)

そして、癖のありすぎるルックス(5人全員、ハードル高め)

さらに、華のないキャスティング(2014年時点で、スーパースターは不在)

プラス、敬遠してきていた『宇宙モノ(Space Opera)』

2014年に『GotG』が公開して

凄まじい評判、その年の北米興収1位、を耳にしてもなお、

どうにも体験する気になれなかった。

それが、GotG組が合流した『Avengers: Infinity War』で一変する。

「あれ、こいつら面白いな」

「めちゃくちゃ魅力あるな」

「やばい…とんでもない見逃しをしていたかもしれない…」

と思い知った。

そして、『Avengers: Endgame』を堪能し、

2020年の『GotG Vol.3』クランクイン予定発表を受けて、

満を持して体験した『GotG Vol.1&2』。

ネタバレを避けながら、それぞれ列挙。

・王道を行きながら、「古くて新しい」

・秀逸な脚本、演出、テンポ、映像、そしてキャラクター

・登場キャラクターが、みんな「愛すべきクソ野郎」

 (悪役も含めて。これは、「傑作」の必要条件)

・主要メンツのキャスティングが神がかってハマり役

・ズレ感を楽しむコメディ・センスが素晴らしい

 (日本人でも、これだけ楽しめるという奇跡)

・映像と音楽のハマり方が凄まじく気持ちいい

 (「70年代懐メロ」×「Space Opera」という新たな組み合わせ)

・明るく、面白く、泣ける、ワクワク感にあふれている

 (この2点は、現『SPIDER-MAN』シリーズにも通じる)

・最高の「What are you doing?」

 (あんなのズルいわ)

・非の打ちどころのない傑作、と言いたい作品

・Openingの音楽×映像がたまらない

・監督が公言している通り、2作目ではキャラクターの絡み・深掘り、

 ファンサービスを重視しているため、

 展開の間延び感、テンポの悪さが気になるところがチラホラ

 (1作目に比べれば、という高いハードルに基づく)

・「決め絵」の美しさ、は前作以上

・「家族」というテーマは分かりやすく、共感しやすい

・Yonduがズルすぎる(良い意味で)

・Draxがズルすぎる(悪い意味で)

・SF映画、SO映画、MCU作品として、十二分に面白い秀作

特に2014年の『GotG』は、よく『STAR WARS』と比較されるほどだ。

「新時代の『STAR WARS』だ!」

「いや!『STAR WARS』を超える新たなSpace Operaの誕生だ!」

これまでのSpace Operaの常識を破る

派手な色彩の宇宙描写、

70年代懐メロの音楽、

コメディ・ラインの会話劇、

キャラクターのアウトロー感、

そして明るくポップな展開。

近年のSFの流れを変えた、とまで評されている。

(Sience Fictionというジャンルの中に、Space Operaという細かいジャンルが属している)

特に、Christopher Nolanによる『Batman(Dark Knight)』3部作以降、

ヒーローものでも、SFでも、何でもいつでも

面白い = リアル = ダーク = シリアス

という決め打ちがされてきている時期だった。

MCUの『IRONMAN』はポップさが出ていたが、

それでもリアル志向はぶれていなかった。

(IRONMANは、リアル志向だからこその面白さ、だが)

その流れを、180度変える成功例を示したのが、『GotG』だった。

Star Load = Chris Pratt

(ハワイのホームレスから、アメリカンドリームを掴んだ。油断するとすぐ太る)

Gamora = Zoë Saldaña

(『Avatar』のヒロインもこの人。歴代興収1位、2位の主要キャストという逸材)

Drax = David Bautista

(元プロレスラー。2作目以降、コメディ・センスが覚醒中)

Rocket =Bradley Cooper

(なぜこのキャスティングを思いつくのか…多彩すぎる実力者)

Groot = Vin Diesel

(いったいなぜこのキャスティングを思いつくのか…アフレコが気になりすぎる)

5人のメインキャストそれぞれについて、語りたくなってしまう。

そして、監督・脚本のJames Gunnだ。

過去のTwitterでの問題発言によって、

マーベルの親会社であるディズニーから、監督降板を言い渡されたとき

キャスト全員の連名で、監督をバックアップし、守った姿は

まさしく「仲間」「家族」を守る劇中の彼らと同様だった。

紆余曲折の末、半年後に3作目の監督復帰が決まったときは

世界中が安堵したものである。

世界中から愛される「GotG family」にまた会える

2022年ごろが待ち遠しい。

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