ネット、SNSが便利になればなるほど
リアルに自分自身で体験する価値は、逆説的に高まっていくような気がする。
それがリアルでもネットでも
「体験価値」の追求に躍起になっている理由かもしてない。
いまどき、食事のときは「とりあえず食べログをチェック」
映画のときは「とりあえずレビュー評価をチェック」
あるいは、どんなときでも「とりあえずTwitterかInstagramをチェック」だろう。
しかし、他者の評価が必ずしも正解とは限らない。
「10点と2点」と「5点と7点」が、同じ「6点」で計算される
平均値(レビュー点数、星の数)は、あまり信用はできない。
特に、食事や映画といった感性・好みに深くかかわるジャンルは
百のクチコミ、あるいはその平均値よりも
一度の、自分自身での体験を重要視すべきだ。
(ネットとSNSが便利なあまり、楽に「正解のようなもの」を求めがちだが)

恵比寿にあるデイゼロのレバーが売りの「ふじ屋」は
(その日の朝に加工・切り出した肉を、その日の夜に食べれる)
まったく臭みがなく、甘みのあってフレッシュな
非常に美味しい串焼き(ねぎれば)と刺身(レバ刺し)が食べれる。
お薦めの一店だ。
しかし、食べログの評価は「3.21」、Rettyは84%、Googleでは★4つ
(ぐるなびは評価を掲載しない)
食べログの評価が、だいぶ低い。
食べログだけを頼りにすれば、恵比寿に3.5以上の店は沢山あるため
ふじ屋に行くことはまずないはずだ。
しかし、行ってみて、自分で味わってみれば、美味しさに納得できる。
「食べログが全てじゃないな」と痛感できる。
そもそもレビューサイトは、
「誰が評価するか」
「何を期待して評価するか」
「そもそも正当な評価をしているのか」(競合による意図的な低評価)
こういった注意事項がついて回ることになる。
どれだけ情報集めが便利になろうとも、体験に勝る納得感はない。
だからこそ「いかに一度体験してもらうか」が重要になる。
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