カオスでアンバランスな中国

中国よもやま話

実に、2年半ぶりに中国を訪問してみると

大きく様変わりしている部分と

相変わらず変わっていない部分の

差が激しくて、実に興味深い。

やはり、ネットや本の二次情報だけでなく

実際に訪れて一次情報を体験することは欠かせないと実感できる。

まず、噂通りのキャッシュレス社会に驚く。

空港の駐車場料金の支払いは、WeChat Pay

高速道路料金は、Alipay

至る所で、スマホのペイが浸透している。

これはもはや、インフラ化しているレベルだ。

このインフラ化が、わずか2年弱で浸透・実現されていることは驚異的である。

(日本では、まず考えられない)

そして、50代、60代のシニア層も順応している様子に、感銘すら受ける。

本当に、中国人の「新しく、便利なモノ」を受け入れる姿勢は、

彼ら最大の強みと言っていいモノだろう。

だから、中国は「世界のイノベーション実験場」と呼ばれているのだ。

自宅のカギは、「指紋認証」式に更新されていた

自宅の家電を見てみれば、まさしく中国家電市場の縮図である。

冷蔵庫とテレビはSAMSUNG(韓国/家電で世界No.1)

洗濯機はHeirer/ハイアール(中国/白物家電で世界No.1)

炊飯器はSUPOR(中国国内メーカー)

滅多に使わない電子レンジはNational(日本/現、Panasonic)

(つまり、壊れないから延々と使えてしまう)

エアコンはDAIKIN(日本/中国最強のエアコンブランドの地位を確立)

レストランに行けば、エントランス付近には

「ウーラマ」と「美団」の

外売(宅配サービス)用バイクがしっかり置かれている。

これも、この2年でのライフスタイルの大きな変化だろう。

こうした変化、これは上海の大都会ではない。

上海から車で3時間の地方の一都市の話である。

「北上杭深」の最先端は、更に進んでいることだろう。

こうしたネット系、デジタル系のイノベーションが

世界最速で進んでいる国、

それが現在の中国だ。

一方

変化していない部分もある。

例えば、相変わらずレストランのトイレで紙は流せない、とか

(下水の配水管が細いので、詰まる)

シャワーの水圧がだいぶ弱い、とか

病院の受診には丸1日かかってしまう、とか

(医者、病院の圧倒的な不足)

(ただし、医者に知り合いがいれば早い)

(だから、日本への医療ツーリズムのニーズが大きい)

物理的・衛生的・公的なインフラ関係は、まだまだ発展途上国である。

このギャップが、中国ならでは。

世界最先端のデジタル・イノベーションと

発展途上国のインフラ設備が

共存する、カオスでアンバランスな国。

それを楽しめるかどうか。

中国にフィットするかどうかは、この辺がカギだろう。

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