中国「食」文化:バーガーキングに思いをはせて

中国よもやま話

これは以前から

アメリカの各都市やベルギー、NZを訪れては感じていたことだが

日本は世界で最も「多様な食事」が楽しめる環境だと思う。

日本食(何を日本食とするかは微妙だが)はもちろん

中華、韓国料理、タイ料理、ベトナム料理、

アメリカン、イタリアン、フレンチ、スペイン料理…

日本ほど、手軽に、世界中の食文化を楽しめる国は他にはないだろう。

余談だが、

実は、映画も同様で

吹替・字幕文化が深く浸透している日本では

世界中の映画を楽しむことができる。

食事も、エンタメも、グローバルに楽しめる日本という国は

しかし、

ヒトの価値観や思考に関しては、なぜかドメスティック傾向が異様に高い。

身近にグローバル文化があふれていて、

受け入れているのに…

実に不思議で、もったいない話である。

中国人は、圧倒的に中華が好きだ。

偏愛している、と言ってもいいだろう。

マクドナルドやケンタッキーはあるし、探せばピザ屋もあるが

飲食店・出店・レストランの圧倒的多数は、中華だ。

笑ってしまったのが、

深圳の新しい大型ショッピング施設で食事を取ろうとしたときのことだ。

「ちょっとどんな店があるか、一通り見てみようか」と

ぐるりと回ってみると

地下1階のフロア、20店舗程度

すべて中華だったのである。

「中華」のなかで、

これは辛いやつ、これは麺、これは点心、これは串…

これは上海の有名な店、これは北京の有名な店…

日本人からすれば、

「いやいやいや、全部中華じゃん!」とツッコみたくなる。

中国人に言わせれば、

中華は1番美味しいし

(世界中の食を確認したわけでもないのに、譲らない)

中国には56民族14億人がいるから、中華の幅はとても広い

ということだそうだ。

私自身、中華料理は好きだし、

中国本土のクセの強い食材も香辛料も、たいていは楽しめるのだが

(その代わり、おなかは痛くなる)

いかんせん中華オンリーだと気が滅入ってくる。

もう中華はうんざりだ、と。

しかし、中華以外の店はほとんど周りに存在しないのである。

そうすると、救世主に見えてくるのが

ファーストフード・チェーンである。

マクドナルド、KFCは街中に結構あるが、

やはり群を抜いて美味しいのが

バーガーキングだ。

(アメリでカも、日本でも中国でも、変わらぬ味が楽しめる)

バーガーキングの「WHOPPER」は

直火焼、100%ビーフのパティが売りの

肉を楽しめるハンバーガーで、

本場アメリカでは「ハンバーガー」と言えば、まずコレだ。

(『アイアンマン』のトニーの好物でもある)

ワッパーを食べたら、しばらくマクドナルドなんて食べれたものじゃない…

と言いたくなるほど、ハンバーガーとしての味が違う。

(マクドナルドはマクドナルドで、よく利用している)

そのバーガーキングだが

日本では不人気で店を閉じていっている。

思うに、

根本的にバーガーキングの日本における戦略は、

自身の強みを理解できていない。

バーガーキングの売りは、1にも2にもワッパーだ。

そしてその旨味を、1,000円以下で楽しめる。

(そのコスパが、SHAKE SHACK等の割高バーガーとの決定的な差別化になる)

(割高バーガーに比べれば、店も多い)

はっきり言って、サイドメニューはマクドナルドの方が美味しい。

だから、日本でよく見る

バーガーキングの「ポテト半額」や「ナゲット半額」は的外れなのだ。

マクドナルドがそれをやるのはいい。

サイドメニューが売りなのだから。

しかし、サイドメニューに魅力のないバーガーキングが

その真似をしても意味がない。

バーガーキング好きは、そもそもワッパーダブルの単品を頼むのだから。

バーガーキング未経験のユーザーを捕まえるためには、

サイドメニュー半額なんてせずに

ワッパー割引など

「いかにワッパーを体験させるか」に集中すべきだ。

ワッパーを一度食べれば、

マクドナルドとの違いに

いやでも気づく。

そしてワッパーが割引になれば、

バーガーキング好きは喜んで足を運ぶ。

一挙両得なはずである。

中華漬けの日々も、あと1日…

早く日本の多様な食文化に戻りたい。

まずは、ワッパーを。

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